はじめに:AI時代のゲーム制作
2025年現在、AIはゲーム制作の強力なパートナーになっています。
ChatGPTでストーリーを考え、AIイラスト生成ツールでキャラクターを作り、AIに音楽を作ってもらう。こんなことが、誰でも無料で、簡単にできる時代になりました。
私も最初は「AIに頼るのは邪道じゃないか?」と思っていました。でも、実際に使ってみると、AIは「代わりに作ってくれる存在」ではなく、「一緒に作る最高のパートナー」だと気づきました。
ただし、AIにはメリットもデメリットもあります。
この記事では、AIと一緒にゲームを作ることの良い面と悪い面を、正直にお伝えします。これを読めば、AIを上手に活用して、あなただけのゲームを作ることができます。
AIと一緒にゲームを作るメリット
まずは、AIを使うメリットを5つ紹介します。
メリット1:制作時間が大幅に短縮できる
従来の方法:
- ストーリーを考える:3日
- キャラクター設定を作る:2日
- イラストを描く(または依頼):1週間〜
- 音楽を作る(または探す):1週間〜
- 合計:約1ヶ月
AIを使った場合:
- ストーリーを考える:30分(ChatGPTと一緒に)
- キャラクター設定を作る:20分(ChatGPTと一緒に)
- イラストを生成:1時間(AIイラスト生成ツール)
- 音楽を生成:30分(AI音楽生成ツール)
- 合計:約3時間
具体例: 私が作った短編ノベルゲームは、AIなしなら1ヶ月かかるところを、AIと一緒に3日で完成させました。
ポイント: 時間が短縮されることで、「まず完成させる」ことが簡単になります。
メリット2:アイデアの壁を突破できる
よくある悩み:
- 「ストーリーの続きが思いつかない…」
- 「キャラクターの性格が決まらない…」
- 「どんなゲームを作ればいいかわからない…」
AIがあれば: ChatGPTに「この後どうすればいい?」と聞けば、すぐに10個のアイデアが返ってきます。
例: 私が「主人公が絶望的な状況に追い込まれた後、どう展開すればいい?」と聞いたら、ChatGPTは以下を提案してくれました:
- 仲間が現れて助ける
- 主人公の隠された力が覚醒する
- 敵が実は味方だったと判明
- 時間が巻き戻る
- 全てが夢だったと気づく
この中から選んだり、組み合わせたりすることで、アイデアの壁を突破できます。
ポイント: AIは「壁打ち相手」として最高です。一人で悩む時間が劇的に減ります。
メリット3:一人でも多様なスキルをカバーできる
従来のゲーム制作:
- プログラミング
- イラスト
- 音楽
- ストーリー
- UI/UXデザイン
これら全てを一人でやるのは困難でした。
AIがあれば:
- プログラミング → ChatGPTがコードを書く・修正する
- イラスト → AIイラスト生成ツール
- 音楽 → AI音楽生成ツール
- ストーリー → ChatGPTと一緒に考える
- UI/UX → ChatGPTがアドバイスしてくれる
具体例: 私は絵が全く描けませんが、AIイラスト生成ツールのおかげで、自分のゲームに使えるキャラクターイラストを作れるようになりました。
ポイント: 「できないこと」がAIでカバーできるので、一人でも完成度の高いゲームが作れます。
メリット4:試行錯誤がしやすい
従来の方法: イラストを1枚描くのに数時間かかるので、「このキャラクター、やっぱり違うデザインにしたい」と思っても、作り直すのが大変でした。
AIがあれば: 「もっと明るい雰囲気にして」「髪の色を変えて」と指示すれば、数秒で別バージョンが生成されます。
例: 私はゲームの主人公を作るとき、AIで30パターンのデザインを試してから、最終的なデザインを決めました。これが全て手描きなら、何週間もかかります。
ポイント: 試行錯誤のコストが下がることで、より良いゲームが作れます。
メリット5:学習コストが下がる
従来の方法:
- プログラミングを学ぶ:数ヶ月〜
- イラストを学ぶ:数年〜
- 音楽理論を学ぶ:数年〜
初心者がゲームを作るには、膨大な学習時間が必要でした。
AIがあれば: ChatGPTに「このコードの意味を教えて」「どうすればこの機能が実装できる?」と聞けば、すぐに答えが返ってきます。
例: 私がプログラミングで詰まったとき、ChatGPTに「このエラーの意味と解決方法を教えて」と聞いたら、3分で解決しました。これが従来なら、何時間も検索して調べる必要がありました。
ポイント: AIは「最高の先生」でもあります。学びながら作ることができます。
AIと一緒にゲームを作るデメリット
メリットがある一方で、デメリットも存在します。
デメリット1:完全にオリジナルとは言えない
問題: AIが生成したイラストや文章は、他の誰かが使う可能性もあります。完全に「自分だけのオリジナル」とは言えません。
例: AIイラスト生成ツールで作ったキャラクターが、他のゲームのキャラクターと似てしまうことがあります。
対処法:
- AIが生成したものを「そのまま使う」のではなく、自分で調整・修正する
- 複数のツールを組み合わせる
- AIの提案をベースに、自分の感性で磨く
ポイント: AIは「素材を提供する道具」です。最終的に選ぶのはあなた自身なので、オリジナリティは保てます。
デメリット2:AIに頼りすぎると成長しない
問題: 全てをAIに任せてしまうと、自分のスキルが育ちません。
例:
- ChatGPTにコードを全部書いてもらう → プログラミングが身につかない
- AIにストーリーを全部考えてもらう → 物語を作る力が育たない
対処法:
- AIを「サポート役」として使う
- まず自分で考えて、行き詰まったらAIに聞く
- AIの提案を理解して、自分の言葉で書き直す
ポイント: 「AIと一緒に作る」であって、「AIに作らせる」ではありません。
デメリット3:著作権・商用利用の問題
問題: AIが生成したコンテンツの著作権は複雑です。ツールによって利用規約が異なります。
例:
- あるツールは商用利用OK
- あるツールは個人利用のみ
- あるツールは条件付きで商用利用可能
対処法:
- 使用するツールの利用規約を必ず確認する
- 商用利用する場合は、商用利用OKのツールを選ぶ
- 不安な場合は、AIで生成したものを参考にして、自分で作り直す
ポイント: 特にゲームを販売する予定がある場合は、事前の確認が必須です。
デメリット4:AIの提案が的外れなこともある
問題: AIは万能ではありません。時々、的外れな提案をすることがあります。
例:
- ホラーゲームのストーリーを聞いたのに、コメディ調の展開を提案された
- 「シンプルなデザイン」と指示したのに、複雑なデザインが生成された
対処法:
- AIの提案を鵜呑みにしない
- 「これは違う」と思ったら、別の指示を出す
- 何度もやり取りして、理想に近づける
ポイント: AIは「提案者」です。最終的な判断はあなたがします。
デメリット5:人間味が薄れる可能性
問題: AIが生成したものは、時々「機械的」「無機質」に感じることがあります。
例:
- AIが書いた文章は正しいけど、感情が伝わりにくい
- AIが生成したイラストは綺麗だけど、温かみがない
対処法:
- AIの提案をベースに、自分の言葉で書き直す
- 自分の経験や感情を加える
- 「自分らしさ」を意識的に入れる
ポイント: AIはツールです。あなたの個性や感情を加えることで、「人間味のある作品」になります。
AIを上手に活用するためのコツ
メリットを最大化し、デメリットを最小化するためのコツを紹介します。
コツ1:AIは「共同制作者」として扱う AIに全てを任せるのではなく、一緒に作る感覚を持ちましょう。
コツ2:まず自分で考える 行き詰まったときにAIに聞く。最初からAIに丸投げしない。
コツ3:AIの提案を鵜呑みにしない 複数の提案から選び、自分の感性で判断する。
コツ4:AIの提案を自分の言葉で書き直す AIが書いた文章をそのまま使わず、自分の言葉で表現し直す。
コツ5:利用規約を必ず確認する 特に商用利用する場合は、事前確認が必須。
コツ6:「自分らしさ」を忘れない AIの提案に、あなたの個性や経験を加える。
実例:私がAIと一緒に作ったゲーム
実際に私がAIを活用してゲームを作った経験を紹介します。
作ったゲーム: 短編ノベルゲーム「記憶の欠片」(プレイ時間:約15分)
制作過程
1日目:企画とストーリー作成(2時間)
まず、ChatGPTに相談しました。
私: 「記憶をテーマにした短編ノベルゲームを作りたいです。感動的な結末にしたいです。アイデアを3つください」
ChatGPT:
- 記憶を失った少女が、写真を頼りに過去を辿る物語
- 認知症の祖父と孫の最後の一日
- 未来の記憶を見る能力を持つ主人公の物語
私の選択: 「1番のアイデアが気に入りました。もっと詳しく教えてください」
このやり取りを30分ほど続けて、ストーリーの骨組みが完成しました。
その後、自分で細かい部分を調整。主人公の性格や、写真に写っている人物との関係など、AIの提案をベースに自分らしさを加えました。
2日目:キャラクター作成(3時間)
ChatGPTでキャラクター設定を作成:
- 主人公:18歳の少女、記憶喪失
- 性格:不安そうだが、真実を知りたいという強い意志がある
AIイラスト生成ツールでビジュアルを作成: プロンプト:
teenage girl, sad expression, long brown hair, simple clothes, holding old photograph, soft lighting, anime style
20回ほど生成して、イメージに合うものを選択。
3日目:ゲーム制作(5時間)
ティラノビルダーを使用してゲームを組み立て。
セリフを書く際、ChatGPTに「この場面で主人公が言いそうなセリフを5つ考えて」と聞きながら、自分の言葉で書き直しました。
結果:
- 制作期間:3日(合計10時間)
- 公開先:ふりーむ!
- 反応:「泣いた」「感動した」というコメントを複数もらえた
AIを使った部分と使わなかった部分
AIを使った部分:
- ストーリーの骨組み(AIの提案をベースに調整)
- キャラクター設定(AIの提案をベースに自分で磨く)
- キャラクターイラスト(AI生成)
- セリフのアイデア(AIの提案を参考に、自分の言葉で書き直し)
AIを使わなかった部分:
- 最終的なストーリーの選択(自分で決定)
- セリフの最終版(AIの提案を大幅に修正)
- ゲームの演出(自分で考えた)
- 音楽の選定(フリー素材から自分で選んだ)
感想
AIがなければ、このゲームは完成しなかったと思います。でも、AIが全部作ったわけでもありません。
AIは「アイデアの壁を壊してくれる存在」でした。私が最終的に選び、磨き、形にしました。
だから、このゲームは「私の作品」だと胸を張って言えます。
ポイント: AIと一緒に作っても、あなたの作品です。AIは道具であり、パートナーです。
まとめ:AIは道具、主役はあなた
AIと一緒にゲームを作ることには、メリットもデメリットもあります。
メリット:
- 制作時間が大幅に短縮できる
- アイデアの壁を突破できる
- 一人でも多様なスキルをカバーできる
- 試行錯誤がしやすい
- 学習コストが下がる
デメリット:
- 完全にオリジナルとは言えない
- AIに頼りすぎると成長しない
- 著作権・商用利用の問題
- AIの提案が的外れなこともある
- 人間味が薄れる可能性
大切なこと: AIは「道具」であり、「共同制作者」です。主役はあなた自身です。
AIを上手に使うための3原則:
- まず自分で考える → 行き詰まったらAIに聞く
- AIの提案を鵜呑みにしない → 自分で判断する
- 自分らしさを加える → AIの提案を自分の言葉で表現する
この3つを守れば、AIは最高のパートナーになります。
2025年のゲーム制作:
- AIを使わない = 時代遅れではない
- AIを使う = ズルではない
どちらも正解です。大切なのは「自分が作りたいゲームを完成させること」です。
次のステップ: 今すぐChatGPTを開いて、「短編ゲームのアイデアを一緒に考えてほしい」と話しかけてみましょう。
AIという最高のパートナーと一緒に、あなただけのゲームを作ってください。
完成したゲームを遊べる日を、楽しみに待っています!

