はじめに:ストーリー作りの悩み
ゲームを作りたいけれど、「ストーリーが思いつかない」「設定は決まったけど、話が広がらない」という悩みはありませんか?
私もゲーム制作を始めたばかりの頃は、ストーリー作りに何日も悩んでいました。ノートに向かって「どんな話にしよう?」と考えても、なかなか良いアイデアは浮かびません。
でも、ChatGPTを使うようになってから、この悩みが解決しました。今では、30分もあればゲームの骨組みとなるストーリーが完成します。
この記事では、ChatGPTを使ってゲームのストーリーを作る方法を、具体的なプロンプト例とともに紹介します。
ChatGPTがストーリー作りに役立つ理由
なぜChatGPTがストーリー作りに最適なのでしょうか?
1. アイデアの壁を突破できる 「この後どうしよう?」と詰まったときに、すぐに選択肢を提案してくれます。一人で考えると煮詰まりますが、ChatGPTが壁打ち相手になってくれます。
2. 設定の矛盾をチェックしてくれる 「この設定だと、こういう矛盾が生まれませんか?」と聞けば、論理的な問題点を指摘してくれます。
3. キャラクターの深掘りができる 「この主人公の過去はどんな感じ?」と聞けば、性格に合った背景ストーリーを提案してくれます。
4. 複数のパターンを比較できる 「このストーリー、3通りの結末を考えて」と頼めば、すぐに選択肢が手に入ります。
5. 文章表現を助けてくれる セリフや地の文で悩んだときも、より良い表現を提案してくれます。
ストーリー作成の基本ステップ
ChatGPTを使ってストーリーを作る流れを、4つのステップで説明します。
ステップ1:世界観を決める
まず、ゲームの舞台となる世界観を決めましょう。
決めるべき要素:
- 時代(現代、中世、未来など)
- 場所(日本、異世界、宇宙など)
- 世界のルール(魔法がある、科学技術が発達など)
- 雰囲気(明るい、ダーク、シリアスなど)
プロンプト例:
「中世ヨーロッパ風のファンタジー世界の設定を考えてください。魔法が存在し、人間と魔物が共存している世界です。この世界の特徴を5つ教えてください」
ChatGPTが提案してくれた設定の中から、気に入ったものを選んで組み合わせます。
ステップ2:主人公を作る
世界観が決まったら、次は主人公を作ります。
決めるべき要素:
- 名前、年齢、性別、職業
- 性格(3つくらい)
- 得意なこと・苦手なこと
- 過去の出来事(トラウマや大切な思い出)
- 目標や夢
プロンプト例:
「さっきの中世ファンタジー世界で、主人公のキャラクター設定を作ってください。20代前半の女性で、明るいけれど過去に何かトラウマを抱えているキャラクターにしたいです」
主人公が魅力的であれば、プレイヤーは感情移入しやすくなります。
ステップ3:目的と障害を設定する
ストーリーには「主人公が何を目指すか(目的)」と「それを阻むもの(障害)」が必要です。
目的の例:
- 世界を救う
- 大切な人を助ける
- 真実を明らかにする
- 失ったものを取り戻す
障害の例:
- 強大な敵
- 時間制限
- 仲間との対立
- 主人公自身の弱さ
プロンプト例:
「この主人公の目的と、それを達成する上での3つの障害を考えてください。目的は『失われた妹を見つけること』にしたいです」
目的と障害が明確だと、ストーリーに緊張感が生まれます。
ステップ4:ストーリーの流れを作る
最後に、物語の流れ(プロット)を作ります。
基本的な構成:
- 日常(平和な始まり)
- 事件(何かが起こる)
- 旅立ち(冒険の開始)
- 試練(困難に立ち向かう)
- クライマックス(最大の危機)
- 解決(問題が解決する)
- 結末(物語の終わり)
プロンプト例:
「この主人公と目的を使って、ゲームのストーリーを7つの段階に分けて作ってください。各段階で何が起こるか、簡潔に説明してください」
この流れができれば、ゲームのストーリーの骨組みは完成です。
実際に使えるプロンプト集
ここからは、場面ごとに使えるプロンプトを紹介します。
世界観作成用プロンプト
「近未来の日本が舞台のSFゲームを作りたいです。AIとロボットが普及している世界で、どんな社会問題が起きているか、3つ提案してください」
「和風ホラーゲームの舞台となる廃村の設定を作ってください。なぜ村が廃墟になったのか、背景ストーリーも含めて教えてください」
キャラクター作成用プロンプト
「主人公の相棒キャラクターを作ってください。主人公とは正反対の性格で、最初は対立するけれど徐々に仲良くなるタイプのキャラクターです」
「魅力的な悪役を作ってください。ただの悪人ではなく、悲しい過去があって共感できる部分もあるキャラクターにしたいです」
プロット作成用プロンプト
「このストーリーに意外などんでん返しを追加したいです。プレイヤーが驚くような展開を3つ提案してください」
「ストーリーの中盤が単調になりそうです。盛り上がるイベントを2つ考えてください」
セリフ作成用プロンプト
「主人公が仲間を失って絶望するシーンのセリフを3パターン考えてください。感情が伝わる表現にしてください」
「ラスボスが倒される直前に言う、印象的なセリフを考えてください」
ストーリーをより良くするコツ
ChatGPTを使う上で、より良いストーリーを作るためのコツを紹介します。
コツ1:最初は抽象的に、徐々に具体的に
いきなり細かい設定を聞くより、まず大枠を決めてから詳細を詰めていく方がスムーズです。
悪い例: 「第3章の2番目のイベントで主人公が言うセリフを考えて」 → 前後の文脈がわからないので、的外れな提案になりがち
良い例:
- 「ストーリー全体の流れを教えて」
- 「第3章で何が起こるか詳しく教えて」
- 「そのイベントでの主人公のセリフを考えて」
コツ2:「なぜ?」を繰り返す
キャラクターや設定に深みを持たせるために、「なぜ?」を繰り返し質問しましょう。
例:
- 「この悪役はなぜ悪いことをするの?」
- 「その理由の背景には何があるの?」
- 「それがトラウマになったきっかけは?」
このように深掘りすることで、薄っぺらいストーリーから厚みのあるストーリーになります。
コツ3:複数の案から選ぶ
1つの提案で決めず、必ず複数のパターンを出してもらいましょう。
「この展開について、3つの異なるパターンを提案してください」
選択肢があることで、より自分の作りたいストーリーに近づけます。
コツ4:自分の言葉で書き直す
ChatGPTの提案をそのまま使わず、必ず自分の言葉で書き直しましょう。
理由:
- オリジナリティが出る
- 自分のスタイルが身につく
- ストーリーへの愛着が湧く
ChatGPTはあくまで「アイデアの壁打ち相手」です。最終的に物語を作るのはあなた自身です。
コツ5:矛盾チェックを依頼する
ストーリーができたら、矛盾がないかチェックしてもらいましょう。
「今まで話したストーリー設定で、矛盾している部分や不自然な部分はありますか?」
客観的な視点で見てもらうことで、完成度が上がります。
実例:ChatGPTと一緒にストーリーを作ってみた
実際に私がChatGPTを使ってストーリーを作った過程を紹介します。
最初の質問: 「短編RPGのストーリーを作りたいです。プレイ時間は30分程度で、感動的な結末にしたいです。テーマは『別れ』です」
ChatGPTの提案(要約): 記憶を失った少女と、彼女を守る騎士の物語。少女の記憶が戻るにつれて、騎士が実は彼女の過去の罪によって生まれた存在だと判明。最後に少女が罪を償うために騎士と別れる、という展開。
私の反応: 「良いけど、もう少し明るい雰囲気にしたい」
追加の質問: 「同じテーマで、もっと希望のある終わり方にしてください。悲しいけれど前向きな気持ちになれる結末が良いです」
ChatGPTの修正案: 騎士は消えるが、少女は騎士との思い出を胸に新しい人生を歩み始める。エンディングで、遠い未来に二人が再会できる可能性を示唆する。
私の決定: 「これが良い!」
このやり取りに10分ほどかかりました。その後、キャラクター設定や各章の展開を詰めていき、合計30分でストーリーの骨組みが完成しました。
実際にゲーム化: このストーリーをベースに、短編RPGを制作しました。プレイしてくれた人からは「泣けた」「感動した」というコメントをもらえて、とても嬉しかったです。
ポイント:
- 最初の提案が完璧じゃなくてもOK
- 「ここをこう変えたい」と伝えることで、理想に近づく
- 何度もやり取りすることで、ストーリーが磨かれる
まとめ:AIと一緒に物語を紡ごう
ChatGPTを使えば、ストーリー作りで悩む時間が大幅に減ります。
この記事のポイント:
- ストーリーは「世界観→主人公→目的と障害→流れ」の順で作る
- 最初は抽象的に、徐々に具体的に質問する
- 「なぜ?」を繰り返して深みを出す
- 複数の案から選び、自分の言葉で書き直す
- 矛盾チェックも忘れずに
大切なのは、ChatGPTに丸投げするのではなく、「一緒に作る」という意識です。
ChatGPTはアイデアを出してくれますが、最終的にストーリーを選び、磨き上げるのはあなた自身です。その過程で、あなたのオリジナリティが生まれます。
次のステップ: 今すぐChatGPTを開いて、「短編ゲームのストーリーを一緒に考えて」と話しかけてみましょう。30分後には、あなただけの物語が完成しているはずです。
ゲーム制作で最もワクワクするのは、「こんな物語を作りたい!」という想像を形にする瞬間です。AIという最高のパートナーと一緒に、素敵な物語を紡いでください。


